カツドウとは

カツドウの理念と取り組み

私たちカツドウは、「活躍できる仕事で健やかな未来を」の理念のもと活動しています。

生き生きと働き、自分らしさを100%発揮できる方がひとりでも増えれば、働く本人はもちろん、その勤め先の企業、ひいては社会全体の活性化や幸福度の上昇にもつながります。

私たちの目標は、そのような自分らしい働き方ができる職場と、働く人の架け橋となること。

この目標を実現するため、たった今苦しい状況にある方や働き方に悩む方に向けて、労働環境の見直しや、自分に合った働き方を共に考える取り組みを行っています。

経営者として向き合ってきた「人材」にまつわる苦労と喜び 

一般社団法人 カツドウ
代表理事:堀内俊孝

2021年8月20日付で、一般社団法人カツドウの代表理事に就任いたしました、堀内俊孝と申します。

私は長年、学生起業した飲食店に始まり、実家の不動産管理会社、テニススクールにフレンチレストランと、企業の経営者として多くの人と出会い、雇用してきました。現在はそうした実績を評価いただき、様々な団体の理事や中核メンバー、企業のコンサルティングを担当させていただくことも増えてきました。

そうした中で組織が必ず直面するのが、人材の問題です。私自身、これまでの経営者人生の中で、多くの人材にまつわる苦労を味わってきました。

経営を始めた頃は、「この人は見込みがあるぞ!」という従業員に「他にやりたい仕事が見つかったので辞めます」と言われるたび、何日も落ち込んで、自分を責めたものです。

自分では、一緒に成長を喜んだり、コミュニケーションをとったりする中で「自分の想いや言葉はちゃんと通じている」と感じていたので、辞めると言われて本当にショックでした。

今ではそうした出来事に慣れてしまった自分もいますが、その慣れは決して気持ちの良いものではなく、「期待しながらも期待しない」という自分の中の矛盾に悩む日々でもあります。

一方で、人材にまつわる喜びもたくさん経験してきました。

ある従業員に「転職を考えている」と言われて理由を聞いたところ、「求める仕事が今の職場にないから」と言われたことがありました。しかし私は将来的に、その従業員がまさに求める仕事を任せようと考えていたのです。

それならばとすぐに彼女のために部署を発足させ、活躍の舞台をあつらえたところ、今も彼女は組織になくてはならない存在として毎日楽しそうに働いてくれています。

苦しみや悲しみ、喜びや楽しみも、どちらもあって人生であり、経営です。しかしやっぱり喜びが多いほうがいい。ではどうすれば、人材にまつわる苦しみや悲しみを減らし、喜びや楽しみを増やせるのでしょうか

思い描くのは「“自分の舞台”を模索できる社会」

その答えを私は「“自分の舞台”を模索できる社会」を実現することだと考えています。すなわち、働く方々が生き生きと働き、自分らしさを100%発揮できる職場を、今よりも気軽に探すことができる社会です。

立場上、色々な企業の経営者だけでなく、そこで働く方々の相談を受けることもしばしばありますが、多くの場合、生き生きと働いている人たちは楽しそうで、かつパフォーマンスも高いことがほとんどです。逆にやりがいや楽しみを感じられないまま働いている人たちは、元気もなく、パフォーマンスを発揮できていない人が多い傾向にあります。

人は2〜3年、生き生きできず、自分らしさを20〜30%程度しか発揮できない環境で働いていると、目の中の光を失っていきます。日々の仕事を流れ作業でこなし、「これくらいでいいや」と自分の可能性をあきらめ始めます。

私にはそれが幸せなことだとは思えません。今の日本では「仕事を辞める=悪」という認識がいまだに残っており、退職や転職のハードルが必要以上に高くなってしまっています。働く方々が幸せになるためには、こうした状況を改善し、なるべく早くスムーズにリスタートできる社会を整える必要があります。

しかしながら経営者にとって、手塩にかけて育てた従業員が簡単に退職や転職できる社会というのは、一見すると脅威でしかありません。人材は一般的に「企業の財産」と言われます。それが容易に流出する社会というのは、考えるだけでも恐ろしい環境です。

しかし私は、人材とは企業の財産などではなく、「社会の共有財産」であると考えています。社会が時間と労力、そして税金をかけて育ててきた人たちなのですから、そう考えるのが自然です。

企業は社会の一部です。社会全体が活性化すれば、企業もまた活性化します。であれば、企業は社会の共有財産である人材が最も高い価値を発揮できる環境―――生き生きと働き、自分らしさを100%発揮できる職場―――を作ることで、よりよい事業運営ができるはずです。

また人材が流出しやすくなるということは、流入しやすくなるということでもあります。「ここでは自分は輝けない」と思った従業員は出て行ってしまいますが、逆に言えば「ここでなら自分は輝けるかもしれない」と思った人が入ってきてくれる可能性も高くなるのです。

したがって、「“自分の舞台”を模索できる社会」は企業にとってもメリットの大きな環境だと私は考えています。

これまでのカツドウ、これからのカツドウ

カツドウはまさにこうした思想のもと、働く方々に対して状況の応じたサポートを行なってきました。

退職代行サービス

理不尽なパワハラや度を越した長時間労働などが常態化することで、なかなか今の仕事から抜け出せずにいる人たちもたくさんいます。私たちは専門家である弁護士とともにサポート体制を構築し、働く方々と企業双方にとって納得のいく結果になるようお手伝いをしています。

給付金申請サポートサービス

今までのサポートの中で、生活への不安から退職を諦め、自分らしさを発揮できない環境で働き続けている人が多いこともわかってきました。そのような方の不安を払拭し、背中を押すために提供しているのが、給付金申請サポートサービスです。

再就職サポート

「お金の心配がなくなっても、次の仕事が見つかるかはわからない」という不安があることも理解しています。ですから、カツドウでは再就職サポートとして、一人ひとりに合った働き方を共に考えるところから、実際に再就職のための活動を行う際の各種人材紹介サービスのご案内まで、しっかりと伴走させていただいています。

実際、カツドウのサポートにより自分の舞台を見つけ、素晴らしいリスタートを切られた人たちもたくさんいらっしゃいます。だからこそ、今回私は代表理事に就任させていただく決心をしたのです。

しかし一方で、企業側のサポートは疎かになっていたことも事実です。私が代表理事になったからには、今後はより企業側の立場に立ったサポートも充実させ、「“自分の舞台”を模索できる社会」を推進して行きたいと考えています。

働く方々には“輝ける場所”を見つけるためのサポートを、企業には“活気ある現場”を実現するためのサポートを。この想いを胸に、カツドウの運営に携わっていく所存です。