-
給付金を受け取ることに、リスクはあるのですか?
リスクは考えられません。 受給を知られるかどうかですが、まず現在の会社と健康保険組合と医師以外には、給付金の受給は知られません。 ※支給通知書が自宅に届きますので、家族に知られる可能性はございます。 また多くの健康保険組合の場合は、会社には、給付金を受け取ることは手続き上知られても、給付金を受け取る理由の部分は知られません。 そのほか再就職先に知られることもなければ、伝える義務もありません。 将来年金が減るようなことも心配される方がいらっしゃいますが、そういったこともありません。 ※給付金の途中から、国民年金保険料を減免申請することができ、支払い免除した分は年金受給が若干減ります。 ひとつ懸念があるとすれば、「働いていない期間」に対して給付金が支給されますので、結果的に無職期間は長くなります。 このため、一般的な「無職期間が長いことによる再就職のしづらさ」はあるかもしれません。 これについては、事前に無職期間の説明を考えたうえで面接等に臨んでいただければと思います。 -
傷病手当金支給申請書には「在職中時代」の健康保険証番号を書き続けるとのことですが…
傷病手当金の「資格喪失後の継続給付」とは、「在職中に発症した傷病」に対して給付金がおり続けるものです。 自動車保険に例えると、以下のような状況です。 ———- 自動車保険A社に加入中の6月に交通事故が発生し車は全損した。 事故の調査や交渉に3ヶ月かかるとのこと。 7月、新たな車を購入して自動車保険B社に加入した。 9月になって、ようやく自動車保険から保険金の支払いがあった。 このとき、当然ながら9月の支払い元は自動車保険A社であってB社ではない。 ———- -
傷病手当金はいくら支給されるのでしょうか?
概算としては、額面月収の約3分の2です。 より正確には、「申請期間前12ヶ月の標準報酬月額の平均の3分の2」です。 標準報酬月額とは、年金の計算にも使われる「みなし月給」とも言います。 毎年4〜6月の給与の平均が、当年9月から翌年8月まで「みなし月給」と扱われます。 標準報酬月額は、ねんきんネットか、年金事務所の窓口で確認できますので、確認してみてください。 -
初診日から退職日までだいぶ期間があいているのですが問題ないでしょうか?
問題ありません。 しかし、可能であれば、初診日ではなく「退職日までに3連休がある、できるだけ退職日に近い日」を「労務不能と認めた期間」の初日として医師に書いてもらいましょう。 これは、傷病手当金を申請した最初の日から18ヶ月(1年半)傷病手当金が有効であるためです。 申請期間が初診日からですと、退職日までに期間が長いため、実質傷病手当金をもらえる期間が残り少なくなってしまいます。 なるべく長い期間もらうためには、退職日に近いところから「労務不能と認めた期間」が始まったほうが良いです。 医師に協力してもらえるのであれば、トライしてみてください。 -
失業給付は、必ず10ヶ月〜12ヶ月になるのですか?
まず、傷病手当金の終了後に雇用保険(失業給付)を受け取る場合は、3ヶ月の給付制限(待ち)が無くなります。 そのうえで、雇用保険が最大10ヶ月(45歳以上は12ヶ月)に延長されるかどうかは、雇用保険を受ける際の傷病名によって左右されます。 具体的には、精神関連の場合「うつ病・双極性障害」または同等の診断である必要があります。 -
傷病手当金支給申請書はどこで手に入れるのですか?
傷病手当金支給申請書は、次のとおり入手できます。 ▼全国健康保険協会(協会けんぽ)の場合 協会けんぽ公式サイトからダウンロード&印刷が可能です ▼各団体の健康保険組合の場合 多くの場合は、ホームページからダウンロードして印刷できます。→全国の健康保険組合検索(けんぽれん) ▼各団体の健康保険組合のホームページが無い場合 会社もしくは健康保険組合に保管されている「傷病手当金支給申請書」を貰います。 入手方法はさまざまで、健康保険組合に電話して郵送してもらうケースや、会社の総務が持っているケースがあります。 ▼公務員の場合 多くの場合、ご加入の共済組合のホームページで「傷病手当金支給申請書」をダウンロードできます。ホームページが無い場合は、電話して郵送してもらったり、職場へ確認する必要があります。 共済組合の例:公立学校共済組合、地方職員共済組合など ▼学校法人にお勤めで私学共済の場合 私学共済サイトからダウンロードできます。 -
傷病手当金支給申請書を会社側で提出してくれるそうです。大丈夫でしょうか?
はい、会社側から送付しても問題ございません。 傷病手当金は休職中に支給されるケースが多く、会社があなたに代わって提出するのが一般的です。 そのなかの特別ルールである「資格喪失後の継続給付」という制度を利用します。条件を満たせば退職後も傷病手当金の給付が行われます ただし2回目以降の提出は、会社側での記入が不要のため、ご自身で送付することになります。 -
私は自分自身を病気だと思いません。病院に行く必要はないと思うのですが?
精神的な病気というと、重度のうつ病を想像されていらっしゃるかもしれません。 しかしながら、傷病手当金の対象となるのは重い症状に限るものではありません。 うつ状態・適応障害・気分障害といった、うつ病よりも軽度であっても、「労務不能」と判断されれば傷病手当金は支給されます。 「気分が落ち込み、思うように元気が出ない」といった状態であればじゅうぶん診断名の出る対象と言えます。 身近な例だと、皇后雅子さまも15年間ほど適応障害との診断から寛解(完治)していらっしゃいません。ですが、ネガティブなイメージはないですし、お元気なタイミングではご公務での会話も問題なくされていらっしゃいます。 もう少しだけ、お気軽に考えていただければと思います。 まずは、「ひとまず受診する」という考えてもよいかと考えております。 -
私は元気なので、診断が出ないと思うのですが・・・?
ご自身では、問題がなく元気だと思われることもあると思います。 しかしながら支援会では、医師の判断がまったく異なるケースをこれまで数多く見てきました。 こちらのページ(うつ病にあらわれやすい症状)にあるような症状や、次のような気持ちを抱いたことはありませんか。 ・食欲がない ・集中力が続かなくなった ・以前より仕事が進まない ・以前よりも会社が楽しくない ・漠然と、出社したくない気持ちがある ・今後人生が良くなっていくとは思えない 医師が判断する「労務不能な状態」とは、「体にムチを打っても働けない状態」ではございません。「このまま仕事を続けると、良くない状態になっていく可能性がある状態」も「労務不能な状態」です。 傷病名で言えば、うつ病である必要はなく、うつ状態・適応障害・気分障害といったものでも傷病手当金は支給されます。 少しでも気になる点があれば、病院にかかることをおすすめします。 -
傷病手当金がおりるまで、生活費が足りないかもしれません
傷病手当金の振込までは、申請タイミングによっては長くて2ヶ月ほどかかる場合があります。 まず公的な制度として、生活福祉資金貸付制度もあります。 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/seikatsu-fukushi-shikin1/index.html 市役所等にてご相談ください。